薬物療法を中心にした治療は間違っている

日本のメンタルヘルス事業は臨界点に達している

我が国は、年間約3万人自殺している国です。

しかし、H23年以降は減少傾向にあって、H24年には3万人を割って27000人ぐらいになりました(素晴らしい!)。
日本の自殺対策がうまくいっている証拠かもしれないですね。

自殺者数の年次推移
令和元年中における自殺の状況 資料 引用:警察庁ホームページ

でも、ネットではまことしやかに囁かれています。
この3万人の数字は虚構であると。行方不明者や変死という扱いで遺体の見つからない、遺書のない自殺者が多くいるのではないかと。
実は年間10万人以上が自殺しているのではないかと。ホントなら恐ろしいことですね。

僕の臨床経験から言うと、僕は依存症の専門家でもあるので、アルコール依存症や薬物依存症の人は、大体うつ病も合併しています。
そのため、自殺する方も非常に多いです。
そして、アルコール依存症は特に体を壊すので、精神病では珍しく、速やかに死んでしまう人が多いです。
自殺と突然死がどっこいどっこいぐらいですかね。
依存症の人が朝、布団の上で死んでいた、風呂場で死んでいたは変死扱いになります。
でも、はた目から見たら、アルコール、薬物を毎日摂取している姿は、ゆっくり自殺をしているように見えるかもしれませんね。

アルコール依存症は全国に80万人以上いるらしいです。
ギャンブル依存症は200万人だそうです。
このギャンブル依存症の異常な数も、パチンコ産業が盛んな日本独自の状況でしょう。
また、ギャンブル依存症者はよく失踪します。
失踪してどこに行ってしまうのか分かりませんが。

また、依存症は家族病とも言われ、家族に与える影響が甚大です。
アルコール依存症の子供はアルコール依存症に、ギャンブル依存症の子供はギャンブル依存症に、父を母を憎みながらなっていく場合も珍しくありません。
多くは、適応障害やうつ病となり、社会不適合をおこすのです。

僕の専門のことはさておき、それでも、分かっていることだけでも、人口比率の自殺率は旧ソ連の共産圏の国を除いて、先進国ではトップであり、若者の死因の1位が自殺という国も日本だけです。
うつ病の障害羅患率も男女差はあるものの、だいたい10人に1人です。

日本のメンタルヘルス事業は臨界点に達していると言っていいでしょう。

これだけ、立派な精神科病院がいくつもあり、駅前の一等地には心療内科が立ち並び、最新の薬がどんどん開発されていくのにです。
不思議だと思いませんか?日本の何が特殊でおかしいと思いますか?諸外国と何が違うんですかね?

日本の社会機能の変化ですかね?
核家族化しコミュニティーが崩壊したからですかね?
民族性ですか?
村社会的、同調圧力の強い、排他性があるんですかね?
そもそも自死する文化がある?
就職難?貧困?もろもろの日本社会の閉塞感ですかね?
治療ですかね?セーフティーネットの問題ですか?セカンドチャンスがないことが原因ですか?

みなさん、考えてみて下さい。

 

 

薬物療法を中心とした治療

日本のメンタルヘルスの何が問題なのか?を問題提起してみました。
今回、僕なりの答えを伝えたいと思います。

さて、「就職難や貧困」が原因ですが。
でも、そんなこと言ったら、僕の父や母。祖父や祖母のほうがよっぽど貧しい時代を生きてきたし、日本より貧乏で閉塞感がある国などいくらでもあろう。
これはあまり当てはまっていないと考えてます。

「核家族化しコミュニティーが崩壊したから」これは大きな問題だと思っています。

つまり、愛着の問題です。
根底にさみしさを抱えた人がものすごく増えているなと感じています。

あと「民族性の問題。村社会的、同調圧力の強い、排他性がある」、これは、まあまああると思います。
でも、そんなの無視して好きに生きたらいいんです。
でも、人の目が気になるからできないんだと思います。わかっていてもできないんですね。
これも、根底にあるのは愛着の問題ではないかな?と考えています。いや、呪縛かな。

とりあえず、長々、根拠のない適当な言葉を羅列しましたが、日本のメンタルヘルスの一番の問題はなにかです。

僕は薬物療法を中心にした治療が間違っていると思っています。
それが、現在、日本の精神科医療やメンタルヘルス事業が諸外国と違う大きな点だと考えています。

処方薬

医師や専門家の指示なしに薬を中断しないこと

「意志の力や愛や薬では治らない病気がある」

これは、僕が繰り返し言ってきたことです。
しかし、安易に今飲んでいる薬を中断してはいけないということを、一番初めに言っておきます。それは、なぜか?

禁断症状で苦しむからです。

禁断症状をなめてはいけません。
薬は上手に抜かないと命にかかわることもあると言っておきます!
くわしいことは言えませんが、僕も過去に臨床で経験したと言っておきます。

薬を抜くときには、専門家の指導のもとで抜いていきましょう。
専門家と言っても、精神科医だったら誰でもいいわけじゃないです。
依存症専門の医師の指示の元でお願いします。

「禁断症状がでる?」
「お酒や違法薬物じゃあるまいし」
「処方薬でそんなことがおこるの?」
「そんなこと医者に言われたことない!」

しかし、処方薬で、アルコールや覚せい剤と同じで、依存形成するんです。
医者が説明しないのはなぜ分かりません。
ひょっとしたら、多くの精神科医は自分の処方している薬が危険なものと知らないのかもしれないですね。
依存症の専門家の中では常識ですけどね。
または、用法用量を守っていない患者に問題があると思っているのかもしれません。

「薬漬け」という言葉があります。

医者がどれだけ立派なことを言っても、市井の人々はこう言ってます。
「○○病院に、△△クリニックに行ったら薬漬けにされる」と。
僕も開業するようになってこういう話を、一般の方々が口にするのを聞いて、こういう感覚なんだなと思ってます。
そして、その感覚は正しいと思っています。

昔は1錠で効いていた。
それが、だんだん効かなくなって2錠、3錠…。これを、薬物耐性と言います。

アルコールや覚せい剤といった依存性の薬物の特徴で繰り返し摂取していたら依存の形成とともに、薬物が効かなくなるんです。
ですから、何年間という単位で服用していれば自然と薬物耐性がおき、薬が効かなくなり、薬の量が増えていくのです。
そして、処方薬依存症になるのです。
それは、医師や患者が望んでいなくてもです。

依存性が強い処方薬

通称ベンゾ

専門家の中で一般的に依存性が高いとされる薬は通称ベンゾと言います。

聞きなれないかもしれませんが、ベンゾジアゼピン系と言われる薬剤です。
これは、抗不安薬、睡眠薬のほぼ全てです。
最近は、非ベンゾの睡眠薬(マイスリー、ベルソムラ)が出てますが。
非ベンゾの薬は依存形成しないと思われがちですが、臨床では非ベンゾの依存症者もいるんですよね。
これについては、また、いつか説明します。

抗不安薬はデパスワイパックスレキソタンとかです。
睡眠薬はレンドルミンベンザリンマイスリーエリミンとかです。

「デパスは頭痛があるので内科に行ったら出ましたよ」
「マイスリーは副作用の少ない軽い薬じゃないんですか?」

そう思いがちですが、臨床で見てきた中では、デパスやマイスリーといった一般に軽いと思われがちな処方薬の依存者が多くいるということです。

どうですか?
抗不安薬や睡眠薬を処方された時に、医師、薬剤師からどのような説明を受けましたか?
「この薬を飲んで、眠気、ふらつきが出る場合があります」という説明はあったと思います。

では、「この薬を飲んだら依存症になる可能性があります」と言われたことはありますか?
おそらくないと思います。

重大な副作用(頻度不明)
1).依存性:連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与する。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、譫妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状が現れることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行う。

引用:日経メディカル/ロラゼパム

重大な副作用の一番目に依存性があげられています。
「用量および使用期間に注意し」とあるようにベンゾの使用は短期間のみ、中長期的に使ったら依存症になる、ということです。
また、禁断症状にかんしても明記されています。

 

抗不安薬や睡眠薬を短期服用のみで服用をやめている人がどれほどいますか?
ほとんどの人が、長期間、習慣的に服用しているのではありませんか?

抗不安薬や睡眠薬+αの薬は長期間、習慣的に服用していたら処方薬依存症になります。
習慣的ではない服用方法で服用するか、短期服用(1週間~2週間)にしましょう。
病院や調剤薬局ではなかなか指導しませんが、用法用量を守って服用しましょう。

ベンゾジアゼピン依存症とは

依存症と言われてもみなさんピンと来ないと思います。
依存症については、話が長くなるので、また今度ですが。

「依存症?なったらなったで減らせばいいでしょ?今がしんどいのに何言ってんの?」
と言われるかもしれません。
まあ、そう言う人はすでに依存症かもしれませんが。

1錠でも、半錠でも良いので減らしてみて下さい。
薬を減らすことがどれほど困難か分かると思います。

ウィキペディアからベンゾジアゼピン離脱症候群について抜粋してみます。ちなみに離脱症状とは禁断症状のことです。

[これは頻繁に深刻な睡眠障害、易刺激性、不安と緊張の増加、パニック発作、手の震え、発汗、集中困難、混乱と認識困難、記憶の問題、吐き気やむかつき、体重減少、動悸、頭痛、筋肉の痛みと凝り、多くの知覚変化、幻覚、てんかん発作、精神病、インフルエンザ様症状、また自殺といった特徴がある。(中略)さらに、これらの症状は単純に直線的に着々と減少するのではなく、重症度が日々あるいは週ごとに変化し、一進一退することで有名である。(中略)ベンゾジアゼピンの中止後も急性症状の下位の水準で数ヶ月あるいは数年にわたって持続する可能性がある。]

 

そんなこんなで、中長期的に薬を飲んでいたら、まず減らせません。

時間をかけて減らせたとしても、自律神経症状(精神離脱症状とか遷延性退薬兆候とか専門的には言われますが)が数ヶ月から数年にわたって持続するそうです。地獄ですね。

また、依存性薬物の問題はこういった薬物の依存性や禁断症状だけじゃないんですけどね。う~ん、薬の話が終わらない(汗)。

実は依存性の薬物を摂取していると症状が固定、強化されるのです。

つまり、不安を消すために、抗不安薬を服用していたら、飲まないと不安になるという逆転現象がおこるのです。

こんなこと誰も言ってないですよね?また、この現象についても、いつか詳しく説明します。

さらに、薬を抜けば症状が消えるのか?病気が治るのか?当然、そんなことはないです。
薬を飲む羽目になった、苦しみを治さないといけません。
症状、病気を治さなければいけません。
当然、それらも、ほとんどの精神科、心療内科に通っても治りはしません。Ksセラピールームはその根本にアプローチしていきます。

まあ、処方薬の怖さを伝えるために、長々と話をしてしまいましたが(汗)。

繰り返し言いますよ。絶対に勝手に薬を切らないで下さい。依存症専門の病院へ相談するか、一番いいのは当ルームへ連絡してください(笑)。

 

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