条件反射は進化を支えるシステムである

今日から、条件反射とは、条件反射制御法とは何かといった、理論、治療の話をしていきたいと思います。
なにとぞ、読者をやめないよう、よろしくお願いします(笑)。

条件反射の実験

条件反射という言葉を聞いて、ピンとくる人は多いと思いますが、約100年前に、旧ソ連のイワン・パブロフという生物学者が明らかにした生命の行動システムです。
パブロフの犬という言葉があると思いますが、あれです。
パブロフのおこなった実験は、犬に餌をあげる前に、必ずベルの音を聴かせるということを繰り返してきたわけです。

すると、その犬は、ベルの音を聞いただけで唾液が出るようになる。パブロフの犬ですね。
これを、条件反射と呼びます。

例えば、池の鯉に向かって、パンパンと手を叩いたら、鯉が寄ってきますね。あれは、何で寄ってくるのでしょうか?
そうです。条件反射です。

それも、パブロフの実験と同じで、パンパンと手を叩いた後に餌をあげているから、そういった条件付ができたんですね。
もし、自然にいる魚が手を叩いただけで寄ってきたら、漁師さんは大助かりでしょうね(笑)。

人間でも、例えば、梅干し
梅干しを想像してください。

どうですか?唾液がでましたか?
これが、条件反射です。

でも、梅干しと聞いても、イメージしても唾液が出ない人がいます。
それは、どんな人でしょうか?

梅干しを食べたことがない人です。
たぶん、外国の方に、梅干しと言ったり、梅干しの画像を見せても唾液は出ないでしょう。

なぜ、唾液が出ないか?

答えは簡単です。
経験していないからです。

梅干しをイメージして、唾液が出る人は、経験しているからです。

経験することで、条件反射はできていっているんですね。

さて、これは、食べ物に関係した条件反射ですが、その他にも条件反射はたくさんあります。
そもそも、なぜ、人に、生命にそういった行動、条件反射があるのだろうか?

面白いのは、条件反射は無自覚で、人の思考とは別の脳の駆動であるということです。

犬と餌

条件反射は進化を支えるシステム

パブロフの基礎研究に基づく裏付け

僕が病院勤務時代、「梅干しを想像しただけで、唾液が出る。これは、条件反射である」という話をしたら、医師の一人が、「何で梅干しを想像しただけで唾液が出るのか、そこから研究しなければならない」と言っていた。

僕は、呆れて、開いた口が塞がらなかった。
まったく愚かな話なのだが、おそらくそれが普通の感覚なのかもしれません。

パブロフという学者への軽視。

いにしえの、化石のような理論と思っているのかもしれませんが、いまも膨大におこなわれているであろう、基礎研究(動物を使った研究)は、パブロフの理論がなければ成り立っていないものと思ってください。

それほどまでに、パブロフが見つけたものは絶対であると思ってください。

まず、パブロフの犬の実験で使われた、犬は1頭であると思っているかもしれませんが、犬だけでも、少なくとも1000頭単位の動物実験がなされたとされています。

そして、そもそも、パブロフは生物学者で、動物の唾液腺量(唾液の量)を測定していて、条件反射という現象に気づいていくわけですけど。その実験が、犬の頬をくり抜いて、唾液腺をむき出しにして、動物が唾液を飲み込めないようにして、測定するという。

実に、非人道的というか、非犬道的というか(笑)。
今だったら、動物愛護団体が乗り込んできて、実験中止になるぐらいの実験をしています。

何が言いたいかというと、パブロフの条件反射は、徹底した、基礎研究(動物実験)によって、明らかにされたものであり、それは、絶対的な現象であると言えます。

僕は、基本的に権威主義は嫌いなのですが、あえて、権威を振りかざすと、パブロフという学者はノーベル生物学・医学賞をとっています。
最近、ちまたで、ノーベル、ノーベルと賑わってますね(笑)。
パブロフの理論は絶対です。そして、明らかにしてきたことは条件反射だけではありません。

パブロフへの疑念や反論は、せめてノーベル賞をとってから言ってください。
もし、僕の治療をして、まったく変わらない、良くならないなんてことがあったら、原因はただ一つ、ルールが守れていないということだけです。

パブロフは摂食行動(食べること)による条件反射があることを明らかにしたのですが。長らく、条件反射は大型の哺乳類しかできないとされてきました。
しかし、近年の研究では、汚い話で申し訳ないのですが(汗)、ゴキブリにも条件反射はできるということが分かってきました。
条件反射制御法を作った、平井 愼二医師によると、アメーバといった単細胞生物も条件反射ができるらしい。僕は研究論文を探したが見つかりませんでしたが(汗)。

まあ、でも、脳のない単細胞生物がなぜ捕食できるのかと考えたら、答えは「条件反射があるから」としか表現のしようがありませんね。食べることでできる条件反射なんだから当然と言えば、当然か。

しかし、パブロフの実験は、後付けの条件反射であり、アメーバの捕食行動は初めからある条件反射ですね(汗)。う~ん、こんがらがってきましたか?

条件反射には種類があるんですね。

先天性の条件反射と後天性の条件反射です。

これを、パブロフはそれぞれ、無条件反射第一信号系条件反射と名づけました。

先天性の条件反射、無条件反射。
だから、生命は生まれながらに捕食できるんですね~。
すごい!生命!

じゃあ、何で後天的な条件反射ってあるの?そのシステムって必要なの?

実は、条件反射は進化を支えるシステムなんですね。

え、えらい話になってきましたね(驚)。

おいおい、進化までいっちゃって大丈夫かよ(汗)。変な宗教に勧誘されるんじゃなかろうか(汗)。

・・・クリックしなければ大丈夫です。
・・・冗談ですよ(笑)。

実は、それも、パブロフは実験において明らかにしているのです(驚)。
パブロフよ、どれだけ天才なんだ!

条件反射は遺伝する

さて、みなさんは、ヌー大移動というものを知っていますか?
ヌーという牛みたいな生き物が、アフリカのサバンナにいるわけです。それが、春になったら、牧草地を求めて、何十万頭という大群になって移動するわけです。ヌーの大移動です。

地形が変わろうと、天候が崩れようと、道を迷うことはありません。不思議ですよね。
渡り鳥もそうです。餌を求めて、海を迷わずに渡ってくるわけですから。

なぜ、ヌーの大移動も渡り鳥も、生まれながらに、見計らったように、その時期、その場所に餌があることを知っているのでしょうか。

繰り返しますが、条件反射は進化を支えるシステムなんですね。

進化といえば、ダーウィンの「進化論」という言葉を聞いたことがあると思います。より、環境に適応した個体のみが生き残るという考えです。この考えを、適者生存といいます。
でも、ヌーの大移動や渡り鳥は、適者生存では説明づかない、生命の行動ですね。

実は、ヌー大移動も渡り鳥も、摂食行動による条件反射なんですね。

「そんなのは、教科書にも書いてないし、インターネットで調べても出てこない。おかしなことを言わないで!」と言わないで下さい。
教科書やインターネットに載ってないことを言うから、専門家なのではないでしょうか(笑)。

それに、僕が突然に思いついて、言い出したわけじゃないですからね(汗)。パブロフは実は、条件反射は進化を支えるシステムであることを、またしても、実験によって明らかにしているんですね。

どういう実験で明らかにしたかというと、ネズミを使った実験です。
落とし穴などのトラップのある迷路にネズミを放ちます。当然、ネズミはゴールにたどりつかなかったり、たどり着くのに時間がかかってしまいます。
しかし、何世代にもわたって、その迷路に放ち続けると、トラップに引っかかるネズミの数は減り、ゴールまで迷わずに到達するネズミの数が増えていくようになるのです。

つまり、この研究で明らかになることは

条件反射は遺伝するということです。

 

えーーーー!遺伝!!   進化の次は、遺伝!!胡散臭いって思わないで下さいね(汗)。

僕が言ってるんじゃないですからね。パブロフが研究で明らかにしたことですからね(汗)。

経験によって身に付いた反射を第一信号系条件反射と言います。
生まれながらに持っている反射を無条件反射と言います。

つまり、第一信号系は無条件反射に移行していくのです。

まさに、進化ですね。
これによって、ヌーの大移動や渡り鳥の地球規模の移動も説明付けることが可能となるのです。

渡り鳥

ご予約をご希望のお客様はこちらをクリックして予約ページに移動してください。

K'sセラピールーム予約ボタン

渡り鳥
最新情報をチェックしよう!