ずっとやってきたのは、依存症ですが、最近は、諸事情があり、トラウマ治療の専門家であると名乗っています。
トラウマと依存、病気に変換すると覚せい剤依存症とうつ病。
一見、まるっきり違う病気に見えるが、それらは、コインの裏表の関係です。そして、連続している病気かもしれません。
どういうことか?
まず、トラウマと依存はどちらも条件反射の病気であるということです。
依存症が条件反射というのは分かりやすいじゃないですか。
例えば、アルコール依存症の人が、焼き鳥屋の前を通ったら、ビールが飲みたくなって、たまらなくなった。
そして、欲求に負けてしまい飲んでしまったとか。
こういうのを、条件反射のトリガー(引き金)を引いたとか言うんですけど。
では、トラウマの場合はどうか。トラウマにはフラッシュバックという症状があります。
例えば、過去、自分をいじめていたヤツと似たタイプの人を見ただけで、過去をフラッシュバックしてしまうとか。まさに、トリガーですね(汗)。
いじめられていた過去を思い出したら、フラッシュバックをおこして、パニックのような症状を起こしてしまうのです。
同じ、条件反射ではあるけれど、依存は、良かったから条件反射が強くなっていったのであり、トラウマは辛かったから条件反射が強くなっていったのです。
ねっ。コインの裏表でしょ。
そして、また、なぜ条件反射ができるのかということも、理解しておかなければいけません。
条件反射は生きていくために必要だからできるのです。
トラウマが生きていくために必要なんです。
つまり、あんな恐ろしい、嫌なことは二度と経験したくないという本能です。
まあ、分かりやすいですね。
依存は、なぜおきるのか?
生きていくために、覚せい剤は必要ですか?
生きていくのにリストカット(リスカも行動の癖です)は必要ですか?
多くの人にとっては不要ですよね?
でも、これら依存をおこしている人にとったら、生きていくために必要なんです。
覚せい剤もリストカットも、窃盗癖も買い物依存、整形依存、摂食障害...。
全ての依存は、その人にとったら生きていくために必要なのです。
訳がわかりませんか?
それが、冒頭に言った連続しているということです。
依存のベースにあるもの、それは、生きづらさです。
依存は、生きるのが苦しい、その苦しみの対処方法にすぎません。
だから、依存は、その人にとっては生きていくのに必要なものなんですね。
怖いですね(汗)。
幼少期のさみしさはトラウマです。
トラウマは生きづらさとなり、さらなるトラウマとなっていきます。
そして、生きることの苦しみは、必然的に回避行動をしなければ耐えられなくなるでしょう。それが、依存です。
ねっ、連続しているでしょう。
トラウマも依存も条件反射の病気です。
それは、コインの裏表のようなものであり、連続した問題であるということです。
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