アダルトチルドレンとは、子供時代を失った、親の都合の良い子である

アダルトチルドレンとは、直訳すると大人っぽい子供となりますが・・。大人っぽい子供は、普通の子供とは違います。子供らしさを失っているのですから・・。

そういった子供は、親との関係で自分の感情や思いを抑圧しています。そして大人になり、社会適応できなくなってしまった。

アダルトチルドレン・・いつの間にか、自分自身でも気づかない内に、親の都合の良い子になっていたのかもしれません。

見つめる子供

現在、アダルトチルドレンという言葉は広く使われるようになってきていますが・・その意味、本質、なぜアダルトチルドレンとなるのかというところ、多くの人が正確なところをつかめていないように思います。

僕は、日本にアダルトチルドレンという言葉を広めたのは、斎藤 学 という精神科医であったと記憶していますが・・その斎藤 自体が、今はアダルトチルドレンという言葉がひとり歩きをして正確な意味を持たなくなったからと、アダルトチルドレンという言い方を止め「機能不全家族で育った子供」という言い方をしているというのを、まず知っておいてもらいたいところです。

 

アダルトチルドレンと言えば、その対をなすのが毒親という親の存在

毒親・・嫌な言い方ですが、アダルトチルドレンという言葉の発祥がアダルトチルドレン オブ アルコホーリックス=アルコール依存症の家庭で育った子供 といところから来ているので、毒親という言葉が出てきても仕方がないところはあります。

 

みなさんは、毒親といったらどういう親をイメージしますか?

すぐに思いつくのが暴力だと思います。

一言に暴力といっても様々だと思います。叩く・殴る・蹴る・怒鳴る。物を投げつけられる。正座をさせられ怒られる。外に放り出された。蔵や押し入れに閉じ込められた。性虐待含め性的なこと言われた、された・・こういった暴力を多くの人は毒としてイメージするでしょう。

 

そういった直接的な暴力もとても苦しいのですが・・毒親の毒というものは、干渉、支配、コントロール。もっとねっとりと絡みつくような、子供の考える力、生きる力を奪うものだったりします。

毒親と言われるような親であっても愛情とか、心配だとか言いながら、子供に干渉、支配、コントロールをしていきますから・・。一見、子供のことを思っているような口当たりの良い言葉も使うので、親も子も、双方に、そこにあるのが「毒」であることに気づいていない人も多いです。

精神科医の斎藤 環 は、毒親は子供を使って生まれ変わりを果たそうとする・・ということを言っています。

例えば、親が勉強に対するコンプレックスがあると、子供に勉強を強要したり、習い事をたくさんさせたり・・。親の「わたしはこういうことができなかったんだから。こういうことをさせてもらえなかったんだから。だから、これが愛情でしょ」というような、親のコンプレックスを元に、子供に自分が勝手に思っている「愛情」を押し付けたりします。

そこに子供自身をみていないのですから、子供の意思や思い、感情は無視されて・・ついには子供は自分自身を失ってしまうのです。

指を指す女性

毒親だけではない、アダルトチルドレンを育てる親子関係4つのタイプ

さて、ここまでが一般的に考えられるアダルトチルドレンができる家庭環境、毒親というイメージだと思うのですが・・・

実は、アダルトチルドレンになる原因は毒親だけとは限らないのです。

アダルトチルドレンというのは、子供らしさを失った子供ですから、抑圧、我慢しなければならない家庭環境があればアダルトチルドレンになるのです。

例えば、親が病気であったため子供らしく甘えることができなかったとか。最近だと、夫婦共働きが普通の家庭となってきていますので、共働きの家庭環境で育ち、遊んでもらったり、かまってもらうことが少なかった・・というような環境でもアダルトチルドレンにはなります。

僕が考える、アダルトチルドレン(大人っぽい子供)となる親子関係は、大きく分けて4つのタイプがあると考えています。

①親が怖い②親がいない③親がかわいそう④そもそもコミュニケーションがとれない親

①と②に限っては毒親という言葉が当てはまりそうですが・・虐待やネグレクト(育児放棄)でなくとも、親が怖いと思っている人はたくさんいます

特に、③と④は、親に問題があったとは気づきにくいところですね。中には、①~④すべて当てはまるという人もいるかもしれませんが・・(汗)

こういった親子関係・家庭環境の中で、子供らしさを発揮できず、子供時代を失って、親に合わせて、思いや感情を、抑圧・我慢し、親の都合の「良い子」となるのです。

ここまで読んでいただけると、精神科医の斎藤 学 が近年、アダルトチルドレンという言い方を止め、機能不全家族で育った子供と言っているのも頷けるところですね。

ただ、僕はアダルトチルドレンという言葉は問題の本質を突いた良い言葉だと思っています。

アダルトチルドレン、大人っぽい子供、子供時代の喪失、親に対する抑圧・我慢、親の都合の良い子・・。アダルトチルドレンという言葉の裏には、親子・家族問題の本質がたくさん詰まっているように感じます。

膝を抱えた子

アダルトチルドレンが大人になると・・

そもそも、アダルトチルドレンの何が問題なのか?

アダルトチルドレンとして育った子供が大人になるとどうなるのか?

ジャネット・G.ウォイティッツという人がアダルトチルドレンの特徴について述べていますが・・

曰く、

・人と親密な関係をもつことが大変難しいだとか・常に他人からの肯定や受け入れを求めている・自分は、人とは違うといつも感じている・過剰に忠実である・・・などとあります。


例えば、よく怒る親元に育った子供は、怒りっぽい大人になったり、あるいは人を恐れるようになったり。しつけが厳しい親元で育つと、こうであるべきだと窮屈な考えの大人になったり、逆に反社会性を持つようになったり。苦しんでいる親元で育ったら、自分は置いといて誰かを救わないとと強く思うような人になったり・・・。やはり、どんな親元で育ったかというのと対で生きづらさや、社会不適応が起きているように感じます。
筆者の考えもほぼ同じではあるが・・もう少し掘り下げるならアダルトチルドレンは、どんな親元で育ったかというので、特徴にかなりの違いがあると思っています。

 

もっと言うと、アダルトチルドレンは子供時代を失っていますから、そこから考えると分かりやすかったりします。

子供時代に反抗期を失うと、自分の意見や思いがうまく言えない大人になるでしょう。親に甘えたり、頼れたりができてこないと、大人になっても寂しさを持ったり、うまく人に頼れなかったり、弱みをみせれなくなるでしょう。

最近は、子供っぽい大人が増えてきているなんて言われますが、そういう人たちはみんな子供時代を失ったアダルトチルドレンなのかもしれないですね・・・

 

アダルトチルドレンとして育った大人は、さまざまな「生きづらさ」「社会不適応」を引き起こします。

まずは、自分がアダルトチルドレンであった、親子関係に問題があったと自覚することができたら・・と思います。

アダルトチルドレンからの回復の一歩はまず自覚することからです。

 

 

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