いつ頃からだろう・・人の顔色をうかがうようになったのは、人に気を使って自分の意見も言えなくて・・・やりたいこともなくなって、楽しめることもなくなって・・・とうとう自分がいなくなってしまった・・・。
・・そんなことになっていませんか?
そうなった原因はアダルトチルドレンだからかもしれません。
いつも、僕は「分からない」が一番の症状だ・・みたいに思っていますが。
「分からない」という人は、誇張でもなんでもなくて、本当に何もかも分からなくなってしまっている人がいます。自分の意見や、自分の思い・感情もないとか。そして、自分では何も決められなくなっている方とか。
占いにハマりやすい女性の中にも、この「分からない」という人がたくさんいるのでしょう。占いは人生の選択や、生きる方向性を決めてくれたりしますからね・・・
「人間関係でどう振舞っていいか分からない・・」
「なんの仕事がしたいか、どんな仕事が向いているのか分からない・・」
「何を食べたいか、どこに行きたいか分からない・・何もやりたいことがない・・」
僕のところでも「私はカウンセリングに行った方がいいですか?」とか「私は治療はした方がいいですか?」とか、そんなことまで決めて欲しいのか・・たずねてくる人もいます。
これだと、生きるのが非常に困難になってしまいますよね・・・
自分の人生の決断を人にゆだねるのですから。自分で自分の人生を決められないのですから・・・
自分の人生を自分で決めることができないのは、根底には恐怖があります。自分で自分の人生を選択するというのは責任が伴いますからね。
その責任を負うということから逃げたい・・責任を負いたくないという恐怖があるのです。
なぜ、分からない人になったのか?
さきほども申した通り「どうしたらいいですか?」と聞く人は、自分の意見や、思いがなくなって・・分からない人になっていきます。
何かをたずねれば、聞かれた人は何かしら意見を述べます。そして、それを信じ選択する。そういう中で、どんどん自分がなくなっていくのです。
ずっと、自分で考え、自分で選択するという、当たり前のことをしてきていないのですから、自分自身がなくなっていくんですね・・・
さらに、我慢する人。とりわけ人間関係の中で我慢する人。そういう人は自分がなくなっていきます。
人の顔色をうかがって、人に気を使いすぎたり、人に合わせすぎたり、遠慮しすぎたり、甘えたり・頼ったりできなかったり、人に意見が言えなかったり、自分の思いを伝えれなかったり・・・
なぜ、そんなに人に気を使って我慢をするのかというと・・・。人に嫌われたくない、人に嫌われるのが怖いという思いがあるようです。
そういう人たちが、どんどん自分自身が消えてなくなっていってしまいます。
自分の意見も、思いも、感情も、・・考える力も、記憶までもなくなってしまう人もいますね。
悲しいという感情もなくなったり、反面、喜びも感じにくくなっていったり・・
食事を食べても、おいしい!という、当たり前の感動も薄い人までいます。
そもそも、そんなことになっているという自覚さえ薄かったり。
そこまでいくと、無気力・自閉的となっていって・・とうとう、精神病院に行き「うつ病」と診断されてしまった・・なんて人もいますね。
ここで疑問に思ってほしいのが・・
いつから人の意見に自分をゆだねて生きてきたのか?
いつから自分を抑圧・我慢して生きてきたのか?
いつから人の顔色をうかがって生きてきたのか?
そのように、自分の過去を振り返って考えてみてほしいです。
答えは、とても小さい時から、物心ついた時から・・ではないかなと思います。
なぜそうなったか・・問題の根っこには親子関係・家族関係が影響している場合が多いです。
なぜ、自分が消えてなくなるのか?という話をしてきましたが・・親子関係に照らし合わせるなら、小さい時から、親の顔色をうかがったり、親に気を使ってきたり、親に遠慮してきたり、親に甘えたり・頼ったりができず、親に自分の思いや意見が言えなかったりしてきた・・そのような歪な親子関係があったのかもしれません。
あるいは、小さい時から、親の選択で人生を生きてきた人・・ということになります。
アダルトチルドレンという言葉がありますが・・直訳すると大人っぽい子供という意味です。
アダルトチルドレンは、親子関係の中で、自分の感情や、思いを我慢し子供時代を失った大人っぽい子供です。
もしかすると、今、自分がなくなっている人は、アダルトチルドレンなのかもしれません。
どうすれば、自分を作っていくことができるのか・・・
自分を作っていくためは、自分で選択して、決めるという事をしていくことです。失敗するのが怖いという人もたくさんいるかと思いますが・・選択は小さなことからやっていくことをお勧めします。
例えば、今日何を着るか自分で決める。どこにいくか自分で決める。食べるものを自分で決めるとか・・。そのぐらいなら、失敗も怖くないのではと思います。
むしろ、失敗することは経験ですから・・。本来、経験を重ねることは生きる力になることです。でも、経験を失敗ととらえてしまうと・・苦しくなってしまうでしょう。
ものすごく小さいことでいいので、人にたずねず、自分で決めて、自分でやってみることです。そんな中で、少しずつ自分に自信がついてきたり、生きる喜びを感じるようになれば・・
「私は○○が好きだ。○○を着たい。○○を食べたい」
「今日は○○しよう!」
というように、少しずつ、自分ができてくるのではないかなと思います。
そういう小さい積み重ねもできないぐらい苦しさでがんじがらめの人は、最寄りのアダルトチルドレンを専門でやっている心理カウンセリングなどを1度受けてみることをお勧めします。
でも、それも選択は自由。
すべて、まずは自分で決めていきましょう!