K’sセラピールームのお客様の90%以上の方が不安感を持った方です。
病名として神経症とか不安障害と診断されている方々です。
神経症・不安障害とは
昔は、神経症(ノイローゼ)と言われていましたが、今は不安障害の方が一般的ですね。
そして、パニック発作という症状があります。パニック障害も、対人緊張のある社会不安障害(SAD)も、強迫的に行動を繰り返す強迫性障害(OCD)も、心的外傷後ストレス障害(PTSD)も、すべて不安障害になります。
不安障害の種類と症状
- 強い不安感が続いている、全般性不安障害:不安や恐怖を打ち消すために同様の行動を繰り返す。潔癖症、拭えない猜疑心、どうしても気になるなどの考えを持つ、強迫性障害。
- 対人緊張が強い、赤面症など、社会不安障害:ストレスによる、動悸、混乱、めまい、吐き気、呼吸困難といったパニック発作をおこす、パニック障害。
- 人から離れることでおこる不安感、分離不安障害:ショックな出来事によるトラウマ、心的外傷後ストレス障害。
心に渦巻くのは、不安感、恐怖感、そして寂しさです。
身体には、自律神経系の症状が出ます。
呼吸が浅くなり、過呼吸、ドキドキ感、体が重い、偏頭痛・・・まあ、なんでもですね。
不安障害、強迫性障害、パニック障害などと、精神病の診断を受けていなくても、不安感という感情、自律神経の症状と言えば、ない人はいない、ぐらいに、みなさん当てはまるのではないでしょうか。
不安の原因
本やネットを見ると、ここらへんの病気の原因は、遺伝子要因だとか、脳内物質のセロトニンがどうとか、環境要因だとか、いやいや性格の問題だ~と書いています。
K’sセラピールームの考える不安の正体
不安感、あるいは恐怖感。寂しさ、孤独感、焦燥感、自信がない、自己効力感が低いでもよいですが。僕は、それらは、すべて不全感と呼んでいます。
自分がこの世界にハマっていない感じ、浮いている感じとでも言いましょうか。
その原因は、両親に上手く愛されてこなかったためであると僕は思っています。
僕は、幼少期の寂しさというのはトラウマであると考えています。
自力で生きていくことが不可能な生命が、寂しい状況にあるというのは、それだけで生命の危機といっても大げさではないからです。
そして、その後の人生、ずっと不安を感じて生きていくのです。
かく言う僕も、生後半年で母親が半年ほど家出をしていました(記憶にないですが)ので、物心ついた時から、言いようのない不安感と孤独を抱えて生きてきました。当然、僕は自己治療してきていますが(笑)。
すべては、ここが出発点です。
不安の解決策
薬物療法について
不安障害の治療で、これら不安感や不安障害をいかにして治療していくかというと。
多くは、薬物療法でしょう。抗不安薬と抗うつ薬です。
不安や恐怖が主な症状としてあるとなると
心療内科や精神科に行ったら、薬物療法です。
まあ、別に、うつ病だろうが、なんだろうが、そういうところは、結局、薬を使うしかないのですが(汗)。
そこで、使われるのが抗不安薬と、抗うつ薬ですね。
多くの方は効きます。
でも、僕は、薬の効果を痛み止めみたいなものと思っているので、根本的には、それでは治らないと思っています。
歯痛や捻挫でも良いですが、痛み止めを飲んで治りますか?
僕は抗不安薬や抗うつ薬は、それと同じようなものだと思っています。
僕は、薬は対処療法にしかならないと思っています。
薬物療法では根本解決にはならないと思っています。
たとえ、症状が落ち着いても、また再発。いつの間にやら、クスリ漬けというのも、よくあることです
薬物療法で治ったという人は、人間の自然治癒力によって治っているものだと思っています。
不安に効く心理療法
まあ、薬の話はさておいて、不安感や不安障害に対して、その他の治療はないもんか?その話をしていきたいと思います。
不安障害の治療を、ネット検索したら、森田療法や認知療法が出ていたりしますが、僕は「あまり効かないですよ」とバッサリ切り捨てておきます。
まあ、実際に認知行動療法を実践でおこなってきて、森田療法はやったことはないですが(ないのに効かないとか言ってすみません)、同じく日本生まれの内観療法は実践してきましたので、その経験から効かないと思っています。
とりわけ、僕は、認知療法を作った、アーロン・ベックっていう精神科医が嫌いなので、また、このことについてはじっくりと書いていきます。一言書くと、認知(考え)を変えて、不安感が消えることはないと思っています。
精神医学や心理学の中で、不安障害の治療と言えば、一番、有名なのはジョセフ・ウォルピっていう精神科医が作った、系統的脱感作法という治療です。
不安障害の治療をするのに、系統的脱感作法をせずに、認知療法や森田療法を先にするのは、ありえないと思っています。
治療には順番があるのです。
系統的脱感作法を簡単に説明すると
不安や恐怖を感じる場面を想起(暴露)するという治療法です。
今まで、このブログでもトラウマ治療について書いてきましたが、同じですね。
トラウマ治療はトラウマ場面の想起(暴露)です。
不安障害の治療も同じなんですね。
過去の想起をしていくことで、過去が浄化されていくのです。
このことは、ジークムント・フロイト(ウォルピはフロイトに傾倒していたことでも有名)も「ヒステリー研究」で指し示しています。
フロイトはヒステリー(不安障害)の原因にはPTSD(心的外傷後ストレス障害)があると明言しています。
不安障害の不安感を完全に浄化するのに、特定の不安場面や恐怖場面への、不安・恐怖を浄化するだけでは、不十分だと僕は感じています。
幼少期からのPTSDすべてを浄化するということをおこなえば、不安障害は治ります。
そのためには、まず、系統的脱感作法を使って、不安場面への想起をおこなうこと。
その後、幼少期からのPTSDに対して、暴露療法をおこなえば、不安障害は完全に治ると言えるでしょう。
ちなみに、僕は、不安障害に対して、これらの治療を使用しません。
僕が使っている治療は条件反射制御法という治療です。
しかし、理論の根っこは同じであると考えて下さい。苦しみの想起(暴露)です。
そして、他の心理療法を使わずとも、さまざまな不安障害すべてに劇的に効果を示します。
それほど、条件反射制御法は不安障害全般に対して有効な治療であると言えます。
さらに、条件反射制御法は根本的に回復することができます。
要は、理論を理解し治療をすれば、生涯、再発することはないと考えています。
条件反射制御法の骨子は、まず、不安を止めることにあります。
これが、他の心理療法との大きな違いでもあります。その後、苦しみの想起(暴露)により、不安を弱める、消すことにあります。
条件反射制御法は比較的苦痛なく、スムーズに回復にいたることができる画期的な治療であると言えます。
不安感を改善されたお客様の感想はこちらをご覧ください。
→「不安障害を改善されたお客様の感想」