岡山の心理カウンセリング K’sセラピールーム スタッフのYです。
親になって、理想と現実の違いで気が狂いそうになっている人が私以外にもいるのではないかと思います。
子育てしてると、自分でも思いがけないほどの感情を見ます。
ドロドロとした真っ黒い感情です。最初その感情が何なのかさえ分かりませんでした。
いつの間にか子供に八つ当たりをしている自分に気付いて自分を責めていた日々。
今「こんなはずじゃなかった」と思っている方の一筋の光になればと思いY自身の過去を書かせて頂きます。
私が毒親だった時子供にしていたこと
私が毒親だったのは、子供が生まれてすぐからだと思う。
小さな赤ちゃん可愛かった。本当に。
でも、気がかりなことが沢山あった。子どもの良い母親であるために「布おむつ」に「母乳」
母親だけど妻だから、旦那さんのためにも家事しなきゃ
そして、大学院に通っていたので論文書かなきゃ!嫁としてお姑さんに愛想しなきゃ
今思えばしなきゃダメな事なんてなかったんだけど、かなり追い詰めれらてた。
何かしてなきゃ!って思いも強くて、体が動く限り何かをしてた。
赤ちゃんと触れ合うときでさえ、「しっかり声掛けして成長を促して」「笑顔で」「大好きって言ってあげなきゃ」という「私が良い母親でいるための行動」であって、
自然な「愛情」でなかったと今では思う。
赤ちゃんは夜泣きがひどくて、、、
寝れなくて、、、
昼夜問わず抱っこしてた。
「滅茶苦茶世話をしていた」それが私の印象。
ただ、ジッと子供だけに集中してたのか、、、と言えばそうではない。
思い返せば、抱っこしながら電話したり、論文書いたり、掃除したり、ご飯作ったり、
たぶん、私が思う以上に私は子供としっかり向き合ってはなかったかもしれない。
虐待じみたこともした。
泣き止んでくれない我が子が憎くて、なんで?なんで?と腹を立てながら泣く我が子を抱っこもせずただ見つめていた。
大きくなってからは「我儘いっぱい」どこでも、どんな時でも気に入らないと大泣き。
私は周りの目が気になって気になって、その場は丸く収めようと必死で子供の機嫌を取ろうとするけど無理で、結局、手が出る。
家にいる時は歯止めがなくて、子供の我儘に我慢して我慢して「ブチッ」と切れてた。
頭叩いたり、顔を思いっきりむぎゅってしたり、、、
後で自己嫌悪で自分も泣いてた。
虐待のニュースを見るたびに、私も一つ間違えばあの人と一緒だ。と加害者の母親を見てた。
私が毒親だった時の感情
子供をかわいいと思う反面、すごく憎かった。
子供を憎いと思う自分に自己嫌悪で、自分の感情に蓋をした。
今まで嫌だと思った人以上に「嫌だ」と思う瞬間があって、「母親失格なんだ」って何度も思った。
子どもの行動が許せなくて、、、何度も子供相手に殺意すら感じてた。
今は分かる、あの感情は嫉妬だ。
私はずっと子供に嫉妬してた。
私は「いい子」で親の言葉は絶対だった。
「なぜ、この子はこんなに親の言うことをきけないのか?」「なぜ、こんなに我儘が言えるのか?」
「私は頑張って親の言うこと聞いてきたのに!!」
それが殺意にも似た感情だった。
今思ってもひどい母親。
いつも「憎い」って思っていたわけじゃないから、そんな風に思ってたなんて周りは気付いてないかもしれない。
いつもは、「可愛いくて、いとおしい、大好きな我が子」って思ってたし、基本的に子供は好きだから。
でも、やっぱりひどい母親だと思う。ただね、精一杯子育てしようとしてた。あの頃の私は必死だった。生きることに。
よく頑張ってたと伝えたい。
もっと、周りを頼りにしていいよって、仕事辞めても、学校辞めても、いいよって伝えたい。
伝えたところで、あの頃の私の耳には届かなかったかもしれないけど、それでも、もう頑張らなくていいよって伝えたい。
なぜ私が毒親になったのか
何で私が毒親になったのかというと、私がアダルトチルドレンだったから
ちなみに、私の母親は私を虐待してたわけじゃない。
だけど、家の中はいつも緊張していて、、
「過緊張家族」で育つと子供はアダルトチルドレンになりやすいと言われてる。
毎日、祖父が父と母にお説教してた。
たぶん、これを言うと母は怒るだろうけど、あれは祖父によるパワハラ。
毎日毎日親がけなされるのを見て育つと、自分の感情よりもとりあえず周りが丸く収まるように、とか、
自分が我儘をいうと親が怒られるからと基本的に「いい子」の仮面をかぶるようになる。
アダルトチルドレンについて、勉強している訳ではないから、自分の経験でしか物はいえない。
だから、これは私のことだけど、過緊張状態で育った子供は家族の雰囲気が悪くなるような言動や表情は自然としなくなる。
で、なんとなく、「これを言ったら、空気が悪くなる」って言うのが分かるから、自分の中で空気を悪くしそうな感情には無意識で蓋をし始める。
そして、基本笑顔。気づいたら、感情に蓋をしてることにも気付けない。
そうやって、蓋をしてる感情。
でも、蓋をしているだけで、感情がなくなるわけじゃない。つまり、感情が渦を巻いて心の奥底に溜まってる状態。
この状態で母親になったら大変。
私が毒親になった本当の理由
結局、私が毒親だったのは、自分が我慢してた感情を子どもが思いっきり体現してたから、
そして、子供と向き合うということは自分と向き合うこと、
結局、見たくなかった自分と対峙出来てなかったから、
臭いものに蓋をして必死で隠してきたものを暴かれる時、今まで心に溜まっていたどす黒い感情がコントロールできず噴き出してくる。
毒親って言われてるけど、結局私は未熟な人間で、未熟な親だったということ。
自分の寂しさ、親に言いたかった我儘、我慢してきた感情から目をそらし続けた結果が毒親だった。
子供時代から脱却できてない大人のふりをしたままの子供だったということだと思っている。
毒親からの脱却
今は、毒親から脱却できたと思ってる。
その判断は子供目線からじゃないと分からないのかもしれないけど、明らかに子供に対する感情が違う。
嫉妬という感情だということを自分で気付けたこと
そして、過去の我慢していた自分を癒したことで変わった。
ただただ愛おしい。
腹はたつ、けど、それは「憎しみ」でも「殺意」でもない。
慈しみ
愛おしさ
勿論、前から「慈しみ」も「愛おしさ」もあった。
だけど、コントロールできない衝動がなくなったら、同じように泣き叫ぶ我が子をみても憎しみも殺意もわかない。
むしろ「愛おしい」
幼少期、本当はもっとそばにいてほしかった、もっと我儘を言いたかった、そんな感情に向き合って吐き出す。
幼少期の本当の私の感情を浄化させると自分の子供をまっすぐに見れるようになった。
腹は立つ。
「ママなんて大嫌い」と自分めがけて攻撃されたら、普通に腹はたつ
腹は立ってもいいし、怒りの感情が出るのは人間として普通だ。
でもそれだけ。
今、自分も子供も育て直し中
毒親をやめるために最も大事なこと
人間ってすごい生き物だと思う。
変わろうと思ったら変わることが出来るから
勿論、根性論じゃない
自分を責めても
親を責めても何も始まらない。
自分を許して、自分を慰める
自分自身で出来る、自分と向き合うこと。
ただ、自分じゃなかなか気付かない、許すべき自分も慰めるべき自分も
ひょっとすると怒りを出し切ることが必要かもしれない。
でも、じゃあどんな怒りで誰に対して出せばいいの?
「自分と向き合う」って言葉でいうのは簡単だけど
自分と向か合ってこなかった私みたいな人間は時間もかかるし、どんな自分を慰めて誰に対する怒りを出して何を許すのか
自分一人で探すのは難しい。
だからこそのカウンセリング。
私は、何年もかけて、ゆっくりと自分と向き合ってきた。
今もずっと向き合い続けている。
出発点は「変わりたい」「もっと良い人生を送りたい」その思い。
自分が毒親かもって思ってる人は、「毒親」になりたいわけじゃないと思う。
どうにかしたいと感じているはず、
じゃあ、一歩を踏み出してみたらどうだろう。
一歩目は、「自分を変える」決意。それは、仮面を剥がすってことだから
「本来の自分に戻る決意をする」っていうことだと思う。
そうすれば、二歩目は人に頼ればいい。
K’sセラピールームに頼っては欲しいけど、気が向かない人は他に行ってもいい。
子供のためじゃなく、自分のために。
子供を痛めつけたり、子供にひどい態度をとると、基本的に自分も傷つく。
子供を守るためにも、まずは自分を守ろう!
そのために、K’sセラピールームのワークは力を貸してくれる。