分かっているようで、分かっていない?
トラウマってなんだろうか?
ちょっと今回は、トラウマの話にお付き合い下さい。
また、こうやって、理論や治療法の話になっていくんですよね~(汗)。
トラウマを日本語にすると、心的外傷です。
いつまでも、消えない、心の傷といったらわかりやすいですかね。
医療の中では、トラウマとはPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症して、初めて「トラウマがある」といわれるようになります
PTSDの原因としては、戦争、災害、レイプ、虐待とか、明らかにトラウマティックな事件を経験していることです。
そして、症状は、トラウマに対する回避行動。それと聞いたことがある人もいると思いますがフラッシュバックという、突発的に過去を思い出す症状があります。そして、フラッシュバックとともにパニック症状を引き起こします。
しかし、僕の考えは違います。
心的外傷ですから、何が心の傷かは人それぞれであると考えています。
例えば、同じ震災にあっても、PTSDになる人、ならない人がいます。
また、例え、PTSDになったとしても、震災1ヶ月後に発症したとして、3ヶ月~6ヶ月で落ち着く人もいれば、何年も、何十年も長引く人がいるのです。
例えば、人によっては、ヘビを見ただけで、パニック症状をきたす人もいるわけです。
「え~そんなことで~」と思う人もいるかもしれません。
しかし、そんなことと決して侮ってはいけません。その人にとったら、震災よりも、よっぽどヘビが怖いのだからです。
ヘビがトラウマということは、実際にあるのです。
繰り返すと、トラウマは、何に対してなるか、ならないか。その重症度も、人それぞれであるということです。
全てのメンタルヘルスの原因は、トラウマであると言っても過言ではないかもしれません。
同じような経験をしているのに
ある人はトラウマになり、ある人はトラウマにならないのか?
なぜ、ストレスをためやすい人、ためにくい人。
傷つきやすい人、傷つきにくい人がいるのだろうか?
原因は、一概には言えないところはありますが、多くは育ってきた環境です。
家庭環境が原因です。
ちょっとここで、僕のパーソナルな話をさせてもらうと、僕は生後6ヶ月で、母親に捨てられた男です(泣)。
幼少期から、さみしくて、心に穴は空いていて、体は重く、ダルく...。そんな人間は、人から嫌われていくわけです(泣)。
そして、人を恨み、社会を恨むような歪んだ人間になっていきました(恨)。
その辛かったすべては、トラウマです。
出発点は家族です。上手く愛されてこなかった、さみしさです。それで、今日の本題です。
幼少期のさみしさはトラウマですか?
トラウマとは生命の危機なんです。
あんな、恐ろしいこと、怖いこと、二度と経験したくない。これが、トラウマなわけです。
共働きが多い今の時代、幼少期のさみしさ、家の中1人でいたという子供、そういう状況はあることかもしれません。
幼少期、1人で家の中にいるということは人間界ではあるでしょう。
しかし、自然界で、幼少期、親の庇護がない状態というのは、ありえないです。まさに生命の危機なわけです。
答え
幼少期のさみしさはトラウマです。
生命の危機といって間違いありません。
すべての苦しみの原因と言えば大げさかもしれません。
しかし、多くの、生きづらさを抱える人たちの原因は、幼少期のさみしさにあるのです。
上手く愛されてこなかった子供たちといってよいでしょう。
複雑性PTSD
この記事を最初に投稿したのは2016年の秋です。
現在2021年ですので5年前ですね。
現在では、この考え方が割と広がっています。
そう、現在「複雑性PTSD」と呼ばれているトラウマがこの記事のタイトル「子供の時のさみしさはトラウマです」になります。
複雑性PTSDで生きづらさを感じてきたお客様がカウンセリングで改善されています。
もしよろしければこちらもご覧ください。