心と体はつながっているという話です。
心と体がつながっているという事に気付いたきっかけ
初め、そのことに気づいたのは妻の治療をしてからでした。病院で患者にはトラウマ治療をしてきたが、それに興味をもった妻が「私も、治療をしてみたい」と言ってきた。僕は、別に、妻が生きづらい人とは思っていなかったので、だからといって誰でも出来ることなので「そうなん。まあ、やってみたら」って軽い感じでした。
ただ、妻のことで、ひとつ言えば、肩こりがすごかった(笑)。週3回はマッサージに行かなければ、ならないほどの重度の肩こりだった。原因は、事故。過去、交通事故に2、3回あっているんです。いますよね。そういう事故ばかりあう人。それです(汗)。
それで、僕と出会う前には、広島、岡山のいろいろな整体、マッサージに行きまくる。立派なマッサージマニアでした。やはり、どこに行っても「頚椎が歪んでいる。事故が原因だ」とのことでした。
まあ、「しんどい。動けん」って(汗)夜中でも「30分だけ」とか言って、マッサージに行くんです。それでも、1人目の子供を妊娠している時なんかは、マッサージ行っても、すぐ悪くなるし、昼は動けないし、夜は寝れないし、毎晩僕がマッサージをしていました。
妻よ!覚えていますか(強い口調で)!
まあ、そんな妻が僕のトラウマ治療をしたら、肩こりも良くなったんです。ビックリです!なんなんでしょうね(汗)。
自律神経と心のつながり
自律神経症状、自律神経ってなんだろうって話をします。
まず、よく誤解があるのですが、自律神経失調症という病名をよく聞きますが、
そういった病気はこの世にはありません。概念だけです。
精神科領域ではICD(国際疾病分類)というものを使って診断をしていきますが、その中に自律神経失調症というものはないということです。
当然、医者はそんなことは知っていると思うので「自律神経の症状ですね」というのを「自律神経失調症ですね」と言い換えているのでしょう。
もしくは、「適応障害ですね」とか「不安障害ですね」とか「うつ病ですね」と、そこまでではないんだよな~っていう人に都合よくつけられるのが自律神経失調症なんですかね?
よく分かりませんね(汗)。
つまり、「自律神経症状があるね~」っていうので言っているだけです。
自律神経症状とは
そもそも、自律神経症状、自律神経失調症とは、なんでしょう?
なんで、そんな症状が出るのでしょうか?
自律神経とは、交感神経と副交感神経のことです。生命の維持に関係した、自律した神経です。体のバランスをとっている神経です。
自律神経は、循環器、消化器、呼吸器、あらゆる器官の活動を調節しています。
それが、ストレスによって崩れる。
この状態を自律神経症状、自律神経失調症と呼んでいるのですね。
さて、ストレスで自律神経が崩れたどうなるか?少し例を出してみましょう。
ストレスで緊張する。すると血流が悪くなり、肩こり、背部痛。奥歯をグッと噛んで力を入れると、首の痛み、偏頭痛などになります。ストレスが胃腸にくるタイプは、腹痛、下痢、便秘、生理不順などになっていきます。
ストレスで呼吸が浅くなって、過呼吸。その延長線上にパニック症状があったりします。
他にも、肌荒れ・手荒れや、足痛、薄毛、アレルギーなど。
自律神経の影響はさまざまです。
「胸が引き裂かれるような思い」という言葉がありますが、実際に、息子の訃報を聞いた母が、その精神的ショックにより狭心症発作を起こし死んでしまうということもあるのです。
ウチの母は20数年間、メニエルという病気でした。メニエル病は耳の奥が、リンパによって圧迫しめまいなどの症状を引き起こす病気です。
原因はストレスです。ストレスでリンパ液の流れが滞り、内耳を圧迫して症状がおこるのです。
ざっくり上げただけでも、ストレスによって、自律神経が乱れ、出てくる症状や病気はゴマンとあることがわかると思います。
そして、適応障害だろうが、不安障害だろうが、うつ病だろうが、メンタルヘルスの病気の方は多かれ少なかれ、自律神経症状はあります。
おそらく、誰でも、多かれ少なかれ、自律神経の不調はあるのではないかと思います。
メンタルヘルスを整えるということは、
こういった自律神経症状を整えることにつながっているのです。