反抗期がない子供。「キライ」が言えない大人。

自発的ではない我慢はよくない。

我慢なんて、普通に自発的にするものじゃないの?とお思いでしょうが。幼少期から、我慢の強要を受けている人が、この国には実に多いのです。

それは、親も子も無自覚ですから、タチが悪いです。
耐えることは美しいこと、我慢は素晴らしいこと、人様に迷惑をかけないことが国民病レベルなのかもしれません(汗)。

でないと、人がこんなに自殺しないのではないかと僕は思います。

我慢の強要が、虐待レベルであれば分かりやすいのですが、親に「よく我慢したね」とか「いい子ね」と、たったこれだけのことを言われただけで、いい子に振舞おうとしたり、我慢をしてしまうようになる人が多くいるのです。

たったそれだけでと思うかもしれませんが、出発点はすべて寂しさです。
「寂しさ」に「良い子」という我慢がプラスされるようになるのです。

「寂しさ」+「我慢」=「良い子」

「良い子」になってしまうと、どういう大人になるかです。
僕はそういう人たちに、カウンセリング中、

「ここには、親はいないので、いない親に向かって大嫌いって言えますか?」って言ってもらうことがあります。

別に強要するわけではないですよ。問題に気づいてもらうためです。

そういった方たちの多くは、「言えません」と言います。
言えないことは、問題なんですよ(汗)。

30代、40代の大人が、目の前に両親がいないと分かっているところで、「お父さん、お母さん、大嫌い」と言う。
たった、これだけのことが言えないのです。ただの言葉ですよ?

こういった、「良い子」のことをAC(アダルトチルドレン)と呼ぶのでしょう。

もちろん、この場合の良い子は親にとって都合の「良い子」なんですが。
この程度のことが言えない人間になってしまったことは、もはや親のためでもないですよ。

だって、親は子の健康を望んでいるはずですからね。
親は逆に、あなたの、そんな姿を見て悲しむのではないでしょうか?
また「そんなこと気にしてるの?そんなことも言えないの?」ぐらいが、多くの親の気持ちですよ。

さて、ウチにも小さい子供がいます。2歳ぐらいになると、イヤイヤ期といって第一次反抗期が始まります。
僕は、娘が2歳頃から「パパ、キライ。あっち行って」と言われています。
「パパ、キライ」なんて2歳の子供でも言えるんですよ。

これは、素敵なことなんです。
「パパ、キライ」が言える娘は素晴らしいと僕は思っています。

だからといって「キライって言える。凄いね!」と褒めているわけじゃないですよ(汗)。
そんな褒め方していたら、それでまた、子供は歪んでしまうでしょう。

何の為に子供は反抗するのでしょう?

そもそも、反抗期があるのが普通なことです。自然なことですよ。
反抗期は、子供が成長するために必要な、発達過程です。
子供に反抗期が2回あるのは、親離れするためです。
親から自立するために反抗期があるのです。

「とっとと自立しろ!」と思いますか?
それとも、「寂しいから、自立して欲しくない」と思いますか?

そういった、親元で育つから、子供が発達を阻害され、自立できなくなってしまうんですよ。
普通に愛情を持って接していたら、普通にそうなっていくようになってるんですけどね(汗)。

反抗期がない「良い子」は要注意です。
「キライ」が言えない大人は、もうすでに苦しいはずです。

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